あっという間

あっという間に毎日が過ぎてしまって、日記を書く余裕がなく一日が終わっていきます。
福岡の準備もあれこれ気がかりだし、
父が数年ぶりにチベットの高山地帯に行ったので気がかりだし、
なんと近所の人がチビを飼おうとしていると知って気がかりだし、
なんとも落ち着かない毎日です。
福岡の準備はもう設営を待つばかりの荷物もあるし、
まだ納品を待っている物もありますが、なんとなくめどが立って
ほっとしているところ。
IGにも、ここにも何度か書いていますが、今回は新しいプロダクトを作りました。
わたしが、プロダクト、というときは、ちゃんとデザインされた手作りでない物、という
つもりなのですが、まず最初のものがamenoteでした。
そして、今回はトートバッグとバッジです。
トートバッグを作りたい!と思っても、
わたしにはイラストの才能がある訳ではないし
(描くのは好きだけれど、トートにするほどの絵はかけない)
よくわからない英文が書いてあるプロダクトは恥ずかしいし
(外国で見る「根性」みたいな日本語が書いてあるtシャツとか)
どんな物が作りたいんだろうと、とてもとても考えました。
もうこれだけ世の中に素敵なトートがあるのにわたしが作る必要があるのか、、、と
なんだか極端なことまで考えましたが、結果行き着いたのが、
ほんのちょっとのイラストと、少しの文字と意味のない言葉、
それと意味のある英文。
そしてカスタマイズ、というアイデアです。
わたしらしく、それでいて気負いすぎていないもの、
ノートか、テーブルか、壁か、、、、
いくつかのアイデアをfridge.のnaoさんに送り、
意見を交換し合い、友人達に見てもらいながらこのトートはできました。
開いたノートと置いたペン。
右のページは白紙です。
好きな言葉を書いたバッジは3種類用意しました。
whatever will be, will be.
Every day is a new day.
happy go lucky.
どれも、お守りのように思っている言葉です。
なるようになる、毎日は新しい日で、楽しくしていたらいいことがあるよ、
そんなおまじない。
そして今まで書き溜めた毎日の普通のイラストの中からnaoさんが選んでくれたもの、
希望を出したものを4種類。
forest
cup
chair
チビ
それから、loveというバッジ。
これは言葉だけどもうちょっと意味のないイメージで作りました。
あまりたくさん作りすぎると選ぶのに迷うかなあと思ったのですが、
わたし自身は大中小のバッジのバランスが大好きで、
もし選ぶなら2、3種類のなかから選びたい、という気持ちがどうしても
あきらめられなかったので、全部で8種類作りました。
そしてトートにはバッジをつけて下さい、という訳ではなく、
刺繍やワッペンやお手持ちのバッジやブローチをつけて楽しんでほしいなあと思っています。
刺繍とかきっとかわいいと思うのです。
下手だけどやってみたい。
大きさはw400×H300×D140で大きすぎず小さすぎないサイズ。
(dean&delucaの大きなトートと小さなトートの間くらい、、、のイメージです)
お財布とポーチと携帯と手帳やメモと水筒が入るくらいの大きさにしました。
(お弁当も入るかな。。。)
素材は12OZのキャンバス地ですが、オーガニックコットンでなので
普通の物より少し柔らかで軽いので折り畳むこともできます。
真冬の分厚いコートやダウンでなければ肩から十分かけられます。
荷物の少ない方ならちょっとそこまでのお出かけのメインに、
そして軽くて大きすぎないので、サブバックにもちょうどいいのではないかなと思っています。
バッグにはバッジがひとつついているので、それも楽しみにしていて下さい。
このバッグを作るにあたり、とっても心配なことがありました。
気恥ずかしくて持てないんじゃないか、と言うことです。
でもできてきたのをみたら、その不安は吹き飛びました。
わたしのイラストでわたしの文字なのですが、
わたしがいつもかいているのそのままにそれがそのまま印刷されている訳ではなく、
naoさんがとても細かくバランスを調整していてくれているからだと思います。
かわいすぎず、かっこ良すぎず、ちょっと洒落ていて、
ちょっと力を抜けたものにしたい、というあまりにも漠然とした難しいリクエストを
naoさんのディレクションでまさにそのままに形にしてもらいました。
また、頼りになる友人達、ご近所さんにいろいろ相談に乗ってもらって、
それをふまえて考えてnaoさんにフィードバックし、作り上げたので
本当に自分で作ったもの、という感覚は少し希薄なくらい。
とってもドキドキしますが、いい物ができたと思います。
作っている私たち自信は、自分たちが使いたい物ができました。
気に入って頂けたら嬉しいです。

そしてこのバッグはチビも気に入ってくれているのですが、
そのチビともしかしたら会えなくなる日が来るかもしれない、ということが分かりました。
ご近所の人が飼おうとしているそうなのです。
ひょんなことからをそれを知ってしまい、そりゃあもうショックだし、
どうしていいかわからず、いっぱいいっぱい考えました。
(そのせいでたぶん逆流性食道炎を少しぶり返し、、、、)
でも結論としては、わたしはチビを今むりやり自分のところに連れて行くのは
どう考えても違う、ということ。
チビがいつもいるところは実家のすぐ近くで、実はチビはわたしに付いて実家の
表の玄関まで遊びにきています。(マンションなのでそこからのハードルは高いのですが)
ペットも飼育可能だし、わたしはチビが中まで付いてきてくるのを待っている状態です。
ご近所さんがどんな気持ちでチビを飼おうとしているのかは分かりませんが、
わたしはあの子をわたしの意思で閉じ込めるのはどうしても抵抗があります。
実は一度本気で家に連れて行こうと決心して友人が手伝ってくれるところまで
話が進んだのですが、寸前でまだそのタイミングではない、と思って中止したのです。
チビとは毎日毎日行き来する坂の途中で出会い、
ゆっくりゆっくり仲良くなり、今の関係になりました。
ときどきおやつはあげるけれど、餌はあげない、と決めているから、
チビはわたしにご飯ちょーだい、とねだることはほとんどなく、
たぶん遊び相手、と認識してくれていると思います。
(ごはんをくれる人のところへは飛んでいって、精一杯かわいい声を出すし、
きちんと座って待ったり、、、本当に現金な猫です)
撫でて遊んで、一緒に散歩して、チビはわたしとお出かけするのが好きなよう。
通りかかって探してもいないなあと思っていると、どこかからか飛び出してきて
会いにきてきてくれます。
チビと一緒に暮らしたいけれど、それは全部なるようにまかせよう、と覚悟しました。
そもそも、ご近所さんがチビを連れて行ってしまうことを止めることはできません。
先に連れて行くことは可能だけど、そんなことをしたところでわたしの気持ちには
しこりが残るままだし、チビは家猫になることを望んでいるかどうかわからない。
おせわしてくれるおじさんがいて、周囲の皆さんにたくさんかわいがられ、
側には兄弟の猫がいて、人間の入って来れない空き地もあり、
見ている限りチビは地域猫としてこれ以上ない幸せな環境だと思います。
ご近所の人がどうであれ、わたしはチビが家についていてくれるのを待っているし、
そんな過程の中で、会えなくなる日が来るのならそれはそれで仕方ない、と思うことにしています。
これからの季節、外は寒いし、交通事故や病気のこともあるから
チビは家で飼われた方が長生きするでしょう。
その相手がわたしになれたらそんな嬉しいことはなくて、
あの堂々としてマイペースでかわいいあの子が一緒に暮らしてくれたら
どんなに幸せだろう、と何度も何度も妄想しています。
そんな風にタイミングが合えば幸せだなあと思っています。
でも、会えなくなったら泣いちゃうと思いますが。
でも、ちび、うちにきたいかもしれないしね。
長くなっちゃいましたが、そんなこんな、なのです。