去年の私へ

こうして前よりはまめに長い文章で日記を書き始めてちょうど2年。
このHPはもう5年くらい続けていて、過去の日記も非公開にしているけれど、
残っているはず。
大阪で暮らしていたときに、GR3を買ったときに、御堂筋の写真を撮って
始めたのをおぼろげに覚えています。
基本的にはあまり読み返さないです。
読み返すための日記というよりは、書くための日記、なのかも。
わたしは、あまりお話上手でなくて、話すといつも長くて、
自分でもいやになる。
そしてあまり上手に話せない。
だから自分の気持ちはいつも文字にしてきた気がします。
感じていることを、一度分解して、もう一度言葉として組み立てる作業は
とても楽しい。
楽しい、というか、すっきりする。
それでくよくよしていたことも気が済んでしまうことも多々あります。
IGはその短縮版なのだと思う。
朝、仕事の前、もしくはお昼休み、仕事が終わったあと、夜の静かな時間の
どこかで気に入った写真を撮ったり選んで、ちょと文章を書いて
ポストしたら、自分の気持ちもぽちっと次にいける気がするのだなあと
最近やっと気づきました。
今日は、なんとなく去年の冬の日記を見てみたくなって覗いてみました。
”この不自由がわたしを自由で健やかにしてくれると、どこかで思って信じています。”
と、書いていました。
そうそう、そうよ、と、我ながらちょっとぐっときてしまいました。
実際、あの、というか、この不自由さと苦しい気持ちが、私にたくさんのことをもたらしてくれています。
そうそう、去年の今頃が一番苦しかった。
元気になってきて、個展もできて、さあ右肩上がりで元気になるぞ!のはずが、
普通に暮らそうとしたら、ちょっとの無理もきかなくて、
なにが調子悪いのか自分でも分からないから、家族にも理解してもらえなくて、
気持ちは焦るし、したいことはたくさんだし、どうにもこうにも苦しくて、
それまで泣いたら終わりだと思って泣くこともなかったけれど、
ベッドの中でわんわん泣きながら寝て、泣きながら、こんなのもういやだ、と
沖縄行きの飛行機とホテルを予約したのを思い出します。
あれは最後の力を振り絞る、みたいなエネルギーだったなあ、
と今になって思うくらいです。
沖縄に行かなかったら、私はきっとあんな風には元気になれなかっただろうなあ。
去年の冬は本当に寒くて、寒くて、寒くて、
(体調が悪かったからかもだけど)
冬の沖縄は幸せなくらい暖かくて、エネルギーに満ちていて、
一人旅は私に自信を取り戻させてくれて、
向こうで待っていてくれたりえこさんたちが、本当に優しくしてもらって、
かえってきてすぐにインフルエンザになって、
再生が始まったような気がします。
日記、書いて置くものですね。