F2.0

この写真は、撮りたいと思っている写真に、少し近い。
たぶん、この写真を数ヶ月後、数年後に見たら、
この落ち着かない、なんともいえないはざまな気持ちで
いたことを思い出すと思う。
わたしは、怖いくらいに、どんどん忘れていきます。
小学生の頃のことなんて、ほとんど覚えていない。
中高生の頃のことも、昔見た映画程度にしか覚えていない。
大学生の頃のことも。
大学院の頃のことも。
そろそろ大阪に住んでいた頃のことも怪しくなってきている。
覚えてはいても、もはや自分とは思えないくらい
他人事としてしか覚えてない。
それは、ちょっと怖いくらいです。
私って誰だっけ、と言いかねないくらい、記憶が怪しい。
でも、こうして記録していくと、記録したいと思ったときの自分は
かろうじて点として残り、つなげていくことができる。
ぼきぼきの、まったく滑らかでない線だけど。
これまでどんなに説明してもわかってもらえそうになかったこのことを
日曜日、友達が同じように感じていることを知った。
そんなことは知らないでも、一目で好きになってしまった友達。
きっと、そういうところが似ているから一緒にいると楽なんだろうな。
追記
忘れるくせに、ちょっとした瞬間に、びっくりするくらい思い出すことがあって、
その瞬間がまたおそろしいから余計こわい。
べつに嫌な記憶とかそういうことでもないのに。