nowhere/now here

10月17日、18日に神戸のTASTE&TOUCH DECOにて個展をさせて頂きました。
夢のような2日間でした。
なにからどう振り返ればいいかわからないくらい胸いっぱいの2日間。
ゆっくりここで振り返っていきたいと思います。

タイトルはnowhere、日記はnow here、
そんな写真サイトを大学生のころから続けています。
行き先が分からない乗り物に乗っているような不安と期待が入り交じった思いで、
そう名付けたことをよく覚えています。
写真は父の貰ったカメラをきっかけに始めました。
コンパクトカメラからスタートしたせいかずっとスナップ写真が好きで、
それはその後にたくさんのカメラを使ってきても変わらないまま。
フィルムカメラはやがてデジタルになり、片手に収まる携帯電話へと変化しながら、
わたしと写真の関係は同じように静かに続いてきましたが、
写真日記がIGというSNSに変化したことでわたしの世界は変わりました。
出会わなかったかもしれない人たち出会い、
行くこともなかったかもしれない場所に旅し、
かつてのわたしが夢見て、諦めかけていたことたちが形になっていきました。
いまだ自分がどこへ向かおうとしているのか分からないままですが、
今の自分を記録する言葉や絵や風景、
そして言葉にも写真にも表しきれないぼんやりした何かを、
友人やそっと見守っていてくれているまだ見ぬ人たちが共有してくれることが、
向かいたいどこかへと後押ししてくれているように思います。
この個展はまさにそんな風にして実現しました。
わたしが何度も経験させてもらった、何度も勇気をもらった
見えない輪がどこまでも広がっていくような景色を感じて頂ければと願っています。
今日も、いつも、本当にありがとうございます。
(序文)