amecalendar

自室のカレンダーを12月に替えようと思ったら束ごとなくて、しばらく捜索。
過去のあれこれと、今年のミスプリントと一緒になっていました。
自分のカレンダーはミスプリントや試作のことが多いので、
たまに販売したものと違うことがあり、
今年の12月は2枚ありました。
わたしは、自分のカレンダーが結構好きです。
自分の写真を飾るなんて気恥ずかしいのですが
(今特大ポスター貼ってるくせになにを、、、という感じですが)
カレンダーは昔から心から楽しんで飾れています。
そんな話はこれまでにもう何回も書いていると思うのですが、
ここのところカレンダーのことについて考えていたので書いておこうと思います。
(変な前置き)
カレンダーに選んでいる写真は今年のベスト12、と言う訳ではありません。
その季節を狙って撮った写真でもありません。
時にはそう言う時もあるかも知れませんが、(撮ったときにこれはカレンダーに使えそうだな〜、とかそういう感触があるときとか、、、)基本的には撮りっぱなしのほったらかしで、
撮ったあとにまとめてフラグをつけておくくらいです。
それをカレンダーを作るときに延々見返して選び出して作る訳ですが、
そのときにどうしても入れたい写真と、きれいに撮れたけど選外になる写真があります。
それは理由ははっきりとしないけれど、感覚としかいいようがなく、
並びやバランスではないような気がします。
月の並びやバランスはその次に選び出すときにやってくる基準。
今年の12月の写真は自分の部屋のディスプレイで、
1年経ってみたら一瞬、ちょっと恥ずかしかったな、と思いました。
でもよくみるとこれでよかったな、と思う。
ここにはいろんなことが写っている気がするからです。
積み重ねと思い入れ、のようなもの。
少なくとも実際に何人かの友人はこの写真になかの物たちに
私との思い出を感じていてくれるだろうし、
もしかしたらずっとIGで見ていてくれる人の中には、
これはあのときのあれだなあ、と思ってくれる人がいるかもしれない。
私が一年間ずっと外さないで吊るしている黄色のオーナメントは、
なんていうか、希望の星のような存在です。
これを見るたびにさまざまなことを思い出します。
初めて飾った年は大切にしまったけれど、
次の年のクリスマスに飾ったときに、これはしまわないでずっと飾っておこうと決めました。
それからずっと、いつも部屋のどこかに吊り下がっています。
星のように、月のように。
わたしのカレンダーの写真はそんな個人的な思い入れでできていますが、
そんな写真を私以外の、私の個人的な友達以外の、まだ出会っていない人までが
わざわざ買い求めて下さって、一年を通してお部屋に飾ってくれるなんて、
本当になんて有り難いんだろうと思っています。
それも、もう3年目です、2年目です、と。
本当に嬉しいを通り越した気持ちです。
このカレンダーを飾っていてくれている人が、
ふとしたときに目にして、静かな気持ちになれたらいいなあとか、
その人だけの大切ななにかを一瞬でも思い出す時間になってくれたらいいなあと思っています。
そんなことできるかどうかわからないけれど、
でもご注文のときにいただいたメッセージを読んでいると、
もしかしたらそんなことができているのかもなあと思って本当に嬉しかった。
ただそのためには、わたしの、どや!は諦めないといけない。
きれいに撮れたでしょ!とか、すごいでしょ!みたいな気持ちがどこかにある写真は
なんだかいがいがしてしまって、どんなにきれいに写っていても諦めることになるのです。
なので、そんなに特別いい訳じゃなくて、
私のすこしばかりの写真のテクニックとか、センスとかそういうものはあまり関係なく、
むしろたまたまうまく撮れたような写真ばかり選ぶはめになるのです。
それは正直複雑な気持ちでもあります。
素敵なものを並べて並べ倒して撮ったりすることもあるのですが、
そんな写真のたいていはいやらしく、そして何かに似ていて、
誰かの心に寄り添えるものでは到底なく、
結局、大急ぎで夕方に撮った写真や、見上げた空や、
たまたま居合わせた素晴らしい景色の写真とか
自分の部屋の写真でも、特別に撮った訳ではない、でもとってもきれいな瞬間で
どうしても写真に収めたかった景色になるのだと思います。
今年の今月の写真だけは、めずらしくわざわざ撮ったものなのだけど、
わたしのカレンダーのほとんどはそんなものでできています。
わざわざ書き始めておきながら結局何が言いたいのかよくわかりませんが、
そんな気持ちでカレンダーを作っています。
そしてそんな気持ちを受け取って下さって、本当にありがとうございます。
メッセージや、送ったメールに頂いたお返事を読みながら、
本当に本当に嬉しくなりました。
(メッセージのお返事がまだ途中なのですが!)
数を限定してもっと丁寧にお送りしようかなあ、と毎年悩みますが、
欲しいと思って頂いた人にはみんなに手にしてもらいたい、という気持ちを優先すると、
数は決めず、ご注文いただいた分をお受けするのが今は一番いい方法だと思って
包装や個別のお手紙の対応とかができない状態でも、
どうかよろこんで頂けますように、と思いながらお送りしています。
でも、もっと素敵なラッピングとかにしたかったなあと、今も思っています。
どうかがっかりしたお気持ちにしていませんように、、、。
数を決めてしまうと気持ちを煽るようでいやなので、
どうしようかなあとゆっくり考えてもらって決めてもらって、
お手元において頂きたいなあと思うのです。
これは石鹸を販売していた時の反省かも知れません。
(あとは、自分が買い物をするときに、これは最後のひとつなんです、とか
珍しいとか手に入りにくい、と聞いて焦りながら買い物しちゃう自分がいやだからかも知れません。)
今年のカレンダーは最後の一枚です。
どうぞあと3週間ちょっとおつきあいください。
そして来年のカレンダーは3週間ちょっとあとから、どうぞよろしくお願いします。