ちーび

去年の今頃は、毎日チビと目が合って、仲良くなっていく途中だったように思います。
地域猫のチビ。
ちょっと小さいほうの三毛猫で、安直にチビと名付けました。
にゃあ、といえなくて、うにゃ、と小さな声でなく
目つきの悪いあの子。
最初は人のことが好きじゃなくて、
警戒してこちらを冷ややかに見ていて、近づいたらすぐ逃げて。
でも、すこしずつ仲良くなって、
たぶん、同じ頃にたくさんの通行人と仲良くなって、
みんなを夢中にさせた小悪魔おかっぱ。
こんな苦しい思いをしたことがないや、っていうくらい
切ない思いを何度もして、ついに連れてかえる決心をしなかった
初めての猫の友達。
結果、去年の年末に同じようにチビを可愛がっていた人が連れて行ってしまい、
もう会えなくなってしまいました。
年明けからしばらくは本当に悲しくて悲しくて、寂しくて
チビがいる道を通るのもいやで、本当に悶々とした日々を過ごしていました。
そんな気持ちが少し落ち着き始めた頃にメールが来ました。
天然ねこ生活という雑誌ができるので、そこの「天然ねこ新聞」の
「づらねこ特集」にちびちゃんに登場してほしいのです、
というメールでした。
チビの私のたぶん「友情」と呼んでいいであろうものが
こうしてなにか形になって残ってくれるなんて思ってもみなかったので
本当に嬉しかった。
そしてその本が今日手元に届いて、見てみたら
すっごい有名な人や猫が
(ここしばらくで有名猫に詳しくなってしまった私、、、)
たくさん登場するとても豪華な本で、びっくりしてしまいました。
ほかにもヅラ猫はたくさんいるのに。