個展のこと

個展まであとひと月ちょっとになってきました。
なるべく前倒しでスケジュールを組んでいたけれど、
きっとどんなに前倒しでしても、余裕で当日を迎える事なんてないよ、と
言い訳のように思いながら、受験生のような毎日を送っています。
これはきっと本当に間近になったら、もう当日がこなかったらいいのに、
と思いそう。
個展をさせていただくのはhausさんのギャラリー、TASTE&TOUCH DECOです。
hausさんはわたしの憧れが詰まっています。
外国のような店構え、上質な普段着、繊細なアクセサリー、
洗練された古い什器、なにもかもなにもかもがステキで、
わたしの買い物の仕方を教えてくれたお店、といってもいいくらい。
いつかあの素敵な日傘を、いつかあの大人っぽいバッグを、
なにかの記念にはあのアクセサリーを、と
何度も足を運んで、何度も見て、ついに迎えにいくときの嬉しさとか、
そんな思いが詰まったものが少しずつ増えていく事とか、
20代のわたしにはなかったお買い物の仕方を教えてくれたお店です。
IGを始めたときには大阪で暮らしていたので、
大阪のイメージの方が強いかもしれないけれど、
わたしは大阪で仕事をし始めるまでは、ほとんど土地勘がなく、
もっぱら神戸の人でした。
出かけるのは元町。用事は三宮で、と言った感じ。
学生の頃はトアウエスト、もう少し経ってからは海岸通。
ハオスさんやvivo,vaさんにわたしはいろんなことを教えてもらいました。
(vivo,va さんのあの細い階段の上のお店を思い出して懐かしくてたまらない!)
ここ10年、いろんなことがあって、本当にいろんなことがあって、
わたしはいっとき大阪で暮らして、有り難い事に写真を通して
いろんな人と繋がる事ができて、神戸に帰ってきて、福岡にいったり、
東京にいったり、入院したりしながら、夢がどんどん叶って
個展をさせてもらっているうちに、人の輪がどんどんどんどん広がって、
去年の春、別世界にどぎまぎしながら新しい世界の人と知り合って、
どう振る舞っていいかわからないけれど、それでも楽しくってたまらない気持ちで
毎年見上げる木蓮の花を夜空に見ながら帰った事をよく覚えています。
それから、その夏にamelaboshopを開催して、いろんなプロダクトも作るようになり、
凄いスピードで、でも回り道も足踏みもありながら、今に至ります。
どんなに言葉を尽くしても、あの場所で個展ができるなんて!という
この気持ちは言葉にできそうにないので、もう書かないけれど、
この個展は私にとって大きなゴールです。
これが叶っちゃったら、次はどうするんだろう、と思うくらい。
本当にちゃんと全部間に合うのか(多分大丈夫だと思うけれど)不安はあるし、
それよりも見にきてくださる人はいるんだろうか、と不安だし、
自分がゴールだと思えるような事ができるかどうかなんて終わるまで分からないけれど、
終わっても分からないかもしれないけれど、
わたしにできる事、したかった事、持っているもの、
頂いた機会、ここに至るまでのいろんなことを全部出し切って、
応援してくれる人たちやここまで連れてきてくれたIGで見守ってくれている人たち、
これまでも、今も、力を貸してくれている人たちに報いる事ができますように、と
祈るような気持ちで毎日を過ごしています。
あとはDMとメインの写真の印刷。
それが済んだら、amelaboshopのプロダクトの検品や梱包、
そして2つ予定しているイベントの準備。
時間を決めて、文字を描くイベントを予定しています。
予約制でさせてもらおうと思っています。
そして小さな喫茶室。
本当はお食事会やカフェをしたかったけれど、わたしには荷が重すぎる、と判断して
今回は欲張らず、でも少し欲張って喫茶室をさせて貰おうと思っています。
小さなお菓子と美味しいお茶を飲みながら、空間を楽しんでもらえますように。
詳細は近日中に。
カレンダー、包装紙、その他プロダクトも個展後に通販での販売を予定しています。
10月17日、18日、夢のような2日間になりますように。
明日も頑張ろう。