amenote01

今年のうちに、と思っていたことの一つ。
amenote01についてのこと。
去年の夏に00号を出して、今年は個展にあわせて01号を。
00号は、私のありったけの気持ちが全部それだけに詰め込まれたものですが、
今回は個展にあわせて作ったたくさんのもののうちの一つでした。
そしてテーマは季節にしよう、とfridge.のなおさんと話し合って決めました。
ただカレンダーと同時進行だったこともあり、カレンダーとの区別つかなくて
随分悩みました。
カレンダーは毎月の1枚を選びますが、そこにはある程度の季節感が出ているものを選びます。
そうすると、季節をテーマにしたamenoteとはほぼ同じ構成になりそうになり、
何度も何度も選び直しました。
そうしているうちにわかってきたのが、私が無意識に意識しているものは
季節の移り変わりだということがわかってきました。
春が来る気配。
夏が始まる気配。
秋が終わる気配。
冬が来る気配。
いくつかのテーマについて、いくつかの写真を選び、文章を書き、それをなおさんに送り、
なおさんがセレクトとレイアウトしてくれたものをプリントアウトして貼り出し、
それを見ながら、いくつか希望を出して写真を差し替えたり、
文章を変えたり、イラストを追加したり、、、、、
00号のイラストのほとんどはこれまでに書き溜めたもののなかからのセレクトでしたが、
今回は最初はこれまでのストックの中からいくつかダミーで入れてもらって、
それをふまえた上で新しく描いたものが多くありました。
特に、magic hour のイラストは神戸の街並みをイメージして描いたものなのですが、
最初は神戸の港の絵を描こうと思っていて、
何枚も何枚も、何ヶ月もわたって描いたけれど、どれもピンと来なくて、
港を諦めて、大好きな居留地をイメージした並木道を描きました。
ご存知の方はピンと来ると思うのですが、この並木道には本当はない
ハオス、ダンタン、トーロを描きました。
(想像で絵を描くことがないので、ちょっと新鮮な体験!)
でもあんまり頑張って描きすぎると、いつもちょちょっと描いている絵が多いから
バランスが取れなくて、力作のいくつかは掲載されませんでしたが、、、、
(その分がイラストのカレンダーにいっているイメージです)
今回は、小さなレシピを2つ載せています。
リースとシロップ。
どちらもレシピというには足りないものですが、
これを読んだだけでも作れる人は作れると思うし、
作れなくても、なんとなくイメージトレーニングになってくれたらなあと思って書きました。
わたし自身は何かを初めて作るとき、イメージトレーニングを何回もしているような気がします。
それが実現可能そうだ、と判断できたら実際にチャレンジします。
どうも無理そうだな、と思った場合はほとんどしません。
どこかに行く時も同じかも知れません。
慣れない初めてのところや、遠い場所、苦手な場所(いつも迷う場所)だと、
イメージトレーニングをして、いけそう!と思えないと行けない。
みんなそうなのかな。
話がずれましたが、そんな私でもずっと続けてできているリースとシロップ。
読んでくれた誰かのスイッチを少し後押しするものになったらいいなあと思っています。
そして、このamenoteを作るためにたくさんたくさんの写真を選び出したのですが、
使えるのは1枚だけ。でも、その余りはほとんどすべて個展でのスライドになりました。
テーブルを真横から撮った写真は、本当にたくさんあり、
全部集めて並べたら、季節分を上回る量でした。
空の写真は逆にスライドショーありきで撮ったものなので、本当にたくさんたくさん。
あとはお菓子図鑑の写真。
そしてチビ。
空の写真とテーブルの移ろいのスライドショーは、見ていると少しじんとしてしまうものになりました。
そしてなによりもamenoteが他のものと違うのは、なおさんの編集が大きく入っているところです。
プロダクトに関しては作ってほしいものを作る手助けをしてもらう、という部分が大きいですが、amenoteはよりなおさんが関わってくれることで、私の手を少し離れたり、戻ってきたり、
思った以上のものになっていきます。
私のよいところを引き出してくれるし、
私が気づいていないところを教えてくれる。
また来年も新しいamenoteが作れますように。
そして、いつかこれを好きな紙で、好きな形で綴じ込んだ
本が作れますように。