いい1日だったのに、1日の終わりに悲しい報せ。
大学院の時の先輩の訃報。
卒業してからは年賀状だけど会うことはなかったけれど、
あの頃、毎日家族のように過ごした一人でした。
朝9時から夜の11時くらいまで、土日以外毎日、同じ研究室や職場で過ごして、
一緒に学び、切磋琢磨し、夜中にご飯食べに行ったり
時々スキーに行ったり、遠足に行ったり。
賢くて、ちょっと変わっていて、
無神経で、でも優しくて繊細な先輩でした。
あの数年間の思い出には欠かせない人で、
きっと先輩にとってもそうだったと思うのです。
最後のところで信用できない人ばっかりの中で、
信用できなくっても裏切ることがない優しい先輩だった。
心の中の柔らかい部分が似ている人だった。
私たちは、時々多分他の人にはあまり見せない本音を少し洩らして、
ちょっとお互いを思いやるような、とてもいい関係だった。
最後の学生生活の中で、アホなことをいっぱいして、
人間関係が不器用な人同士ですごくいい思いがたくさんある。
結婚式に立ち会わせてもらったり、お子さんが生まれた時もみんなで会いに行った。
生きていても、会うことはあんまりないかもしれないし、
会ってももうそんなに話すことないかもしれないけど、
でも、会うことはなくても会おうと思えば会えるのと、
もう会えないのはやっぱり違う。
ああ、悲しいなあ。
知らないところで、大切な思い出を共にした人がいなくなってしまう歳になってしまったとはいえ、
本当に悲しい。
長く生きることが幸せではないけれど、でも悲しい。
自分の人生に関わってくれた人にはちゃんとさようならを言えるようにしておかないといけない。
私は一度手放した友人たちをもっと大切にしないといけない。