元気

阪急で今日からくるみの木のイベント。
去年の今日は、そのイベントにいったのをよく覚えている。
会場で友達夫妻と一緒になって、
とっても楽しい夕方のお出かけだったなあ。
と同時に、そのころは体調が良くなくてその日も確か病院帰りで、
えい!っと梅田まででかけられる程度に元気になってきたときだったな、
というのも思い出した。
病気ってある日突然なるものではなく、徐々になるものなのだとしみじみ思う。
(もちろんそうでない病気もあると思う)
だんだんしんどくなって、だんだんそれが普通になってなれていくから
なかなか気づかない。
周りの人もあんまり気づかない。
私の場合、そのころ毎日のようにLINEで話していた友達ふたりが
あめさん、休みのたびにしんどいしんどいっていってるけど大丈夫なの?
と言ってくれて、そういえばそうだなあ、と気づいたのだ。
しんどいから休みはあまり実家にも帰らなかったし、
そのころ家族は私が疲れているのは当たり前な状態だった。
そんなことを思い出しながら、いつもの帰り道、あの日とほぼ同じ時間、
あのとき通っていた病院の前を通りながら駅に向かって歩いていました。
時は巡るのね。
最近そんなことばかり思っている。
そして、これもそのころにタイの友人が送ってくれた写真。
indian coke treeの花。

最近よく、元気になったね、と言われる。
2回目のウェーブのような気がする。
1回目は11月の個展の頃。
退院後、やっと電車に乗って一人で出かけられるようになったのが10月。
11月には個展をしていたけど、天神橋から北浜まで歩いてぶらぶらしたりしたのは
あのころがやっとだったなあ、、、
そして個展のときにとっても元気になった気分になってしまい
(実際元気になったのだけど)元に戻ったつもりでいたら、
その後、でかけたら寝込む、遊びにいってはしんどくなるを繰り返し、
寒さも相まってすっかり出かけるのが怖くなってしまって
12月はどんよりした気持ちで、働く時間も、出かけるときも、遊びにいくときも、
とにかく必死だった。
1月の沖縄のときは奇跡的なくらい元気に過ごせて、その後も徐々にましにはなるものの、
そんな状態が結局は3月くらいまで続きました。
普通の毎日が恋しい、と友達にぼやいたことを覚えている。
普通の毎日は普通にしていれば普通に過ぎていくけど、
あの頃はなにひとつ普通なことがなかったのだと思う。
実家の職場で働くことも、自分の部屋で過ごすことも、朝起きることも、
夜眠ることも、出かけることも、遊びにいくことも、
どこにも普通なことがなくて、ある意味毎日が特別だった。
だから、あの頃は本当に気心知れた友人たちとしか約束できなかったし、
少し特別な約束をするときは、本当に余裕を持って余裕を持って約束をしていたのを
覚えている。
いつまで続くんだろう、とどこかで思いながらも、そう思ったらやってられないから
気づかないふりをしていたし、実際のんきな顔をしていただろうし、
深刻にはとらえずにいられるぎりぎりだったけど、
今思えば、それなりにつらい毎日でした。
ここのところ、普通な毎日が帰ってきたのを実感しています。
まえは些細なよけいなことしかできなかったけど、
けっこう大きな余計なことができるようになっています。
そして自覚するより先に、元気になったね、としみじみ言って
もらってそのことに気づきました。
病気なんかならない方がいいけど、
いろんな気持ちがまえよりわかるようになったのは
病気になったおかげだと思う。
無理をしてでも会いたい人や、無理をしてでもしたいことが
わかったのも不自由があったおかげ。
いろんな意味で元に戻ることはないのだと思う。
体はどんどんよくなるだろうし、気持ちもきっとこのことを少しずつ忘れて
普通の毎日になれていくと思う。
でもそれでも、去年の今日のあの頃に戻ることも、その前に戻ることもないのも分かる。
いい意味でも、よくない意味でも、どちらでもない意味でも。
元に戻るつもりでいた頃は、どうなるんだろう、と不安だったのが、
いまはそこそこ元気を取り戻し、いろんな意味で元に戻ることをあきらめたからか、
次はどうやっていこう、と少し楽しむことができつつあるように思います。
でも、まあ、いいことばかりではないのだけど。
元気が出ると不満もでてくるみたい。
具合が悪いときは、あまり怒ることもなかったし、むかっとすることもなかったけど、
元気になるとそういう感度もあがってくるらしく、毎日自分の心との葛藤は続いています。
ふう、たくさん書いてしまった。
こんなことを書いたのは、自分の気持ちの記録もだけど、
調子の悪い人はぜひとも病院にいってくださいね、の気持ちから。
休みの日に毎日寝てないといけないくらい疲れているのはきっと病気だと思う。
それから、、、、
いつだったか、IGに弱音を書いたときに
初めてコメントをします、という言葉とともに、いつかきっとよくなりますから、
書いてくれた人を最近よく思い出すからです。
あの言葉は本当に嬉しかったなあ。
気休めではなく、本当にそうなんだろうな、と思わせてくれた。
きっと普段はコメントしないけど、思わず書いてくれたんだろうなあと思います。
その写真がどれだったか思い出せない情けない私ですが、
この場をお借りして本当にありがとうございます。
わたしもそんな言葉をかけられる人でありたい。