チビちゃん

これは個展のときの様子。
スライドショーにチビちゃんが現れた瞬間。
動画は山ほどあるし、写真も山ほどあるけれど、
なかなかチビちゃんを振り返ることができず、
チビちゃんムービーを作ろうと思ってたのにできなくて、
前の日にどうにか2本選んでスライドショーに組み込みました。
車の上で寝ていて、私を見つけてうにゃうにゃ話しながら追いかけてくる動画と、
いつだったか持っていた紙袋にふむふみなのかがりがりなのかわからない動作を初めてした時の動画。
スライドショーは8篇で構成されていたので、
その合間にチビが現れて、うにゃうにゃ言ったり、ガリガリしている様子が
ちらちらと目の端に入りました。
カフェでお茶をしながら見ていてくれている方達の、
「チビちゃん!」の声も時々聞こえてきました。
私がチビの画像を見る時のたいていはiPhoneだし、せいぜいmacの画面。
でも、スライドショーでは実物よりちょっと大きいくらいのサイズで、
遠目にはまるでそこにチビがいるかのような錯覚を起こしそうでした。
写真の展示にもチビの写真を使ったのですが、
やっぱり動いている大きなチビを見れたのはとっても嬉しかったのか、
わたしのチビロスはあの日を境にぴったりとやみました。
さようならができたんだろうなあ。
チビを飼っている人が今の場所から引っ越すというのは少し前に教えてもらっていて、
本当に会いたかったらお願いしてみれば?とも言ってもらったのだけど、
それはやっぱりなあ、、、と思ったので、それはしないことにし、
通りがかりに見上げる窓にチビを見ることもなくなる覚悟をしていました。
先週の日曜日、久しぶりに通りがかるとまだお引っ越しはされてない様子で
でもチビはおらず。
そして、この間の日曜日に通りがかったら窓は真っ暗でした。
ちびちゃんと過ごした時間はそうそう長いものではなかったけれど、
本当に楽しかった。
言葉の通じない、柔らかくてあったかい友達。
毎日少しずつ仲良くなって、
散歩に行こう、と私を誘ってくれてあちこちに一緒に冒険にいったし、
今の飼い主さんがアパートの2階に寝床を作った時は、
遊んでいたら階段を駆け上っていくのですが、わたしは着いていけないから
(不法侵入だものね、、)
それを階段の下で見ていたら、こないの?と言う感じにまた降りてきて、
しばらく一緒に遊んでいたら、また階段の途中まで行ってこちらをみる、
ということが何度もありました。
あれは寝床を見せようとしてくれてたのかな?と思っています。
私が撮ったチビが一番かわいい。
チビに出会ってからたくさんの猫の写真を見るようになったけれど、
同じ猫でも関係性がそこに出るということを知りました。
私のチビの写真には、私とチビの関係が写っていて、
私はその写真が大好きなんだから、これでいいんだ、とやっと思えたのも
写真のおかげでした。
そして、チビを通してたくさんの人に出会いました。
実際に人間の友達ができたし、IGの上でもチビをきっかけに知って下さった方が
たくさんいらっしゃるのを感じます。
そしてみなさんがいろんな気持ちで、私の勝手な思入れを見守り、応援してくれて下さったのが
本当に嬉しい。
チビと私の関係は、これでいいのですが、でも、時計を巻き戻せるのならば、
わたしは迷わずチビを連れて帰ります。笑
次にあんな出会いがあったら、わたしはなにも迷わず疑わず、あんな存在と一緒に暮らそう。
そう心に決めています。
チビとのあれこれは、本当にかけがえのないあれこれ。
amenoteには書いたけれど、出会いからを自分のためになにか形に残しておきたいな、と思っています。