11月最後の日です。
私は今年のカレンダーの中でこの写真が一番好きです。
写真として好き、というよりは、そのときの思い出やシチュエーションも含めて、ということですが。
なのに、ろくに眺めることなく過ぎてしまったなあ、、、、
この写真は去年展示用に巨大なポスターにしているので、今日模様替えをしようと思っています。
忙しい時は、せめて見た目だけでも部屋の中をきれいに保つように心がけています。
部屋すらも汚くなると、どんどんだめになっていくのを知っているから
ここのところもそうして過ごしていたので、どうにか保っています。
でもよくよく見ると、処理できていないものの山があっちにこっちに。
そこに衣替えの時期も重なっていたから、ちょっとカオスです。
もっと物量を減らさなければ、と心から思います。
もう少し物から解放されたい。
こんなに好きなのに。
ある一定ラインから持ちすぎると、一気に不自由になる気がします。
来年あたり、もういちどフリーマーケットをしたい、、、、
(だれかにしてほしい、、)
これだけ愛情をかけて増やしてきた物は、断捨離なんてものはしたくないし、
(そもそも断捨離という言葉は私は嫌いです)
しかるべき人にしかるべき愛情で引き継いでもらいたい。
特に古い物に対しては、その責任があると思っています。
どんなつまらない紙の箱ひとつでも。
誰かの手を経て、私までたどり着いた物を私の手でゴミにしたくない。
12月はそんなことを整理するひと月に出来たらいいなあ。
ただでさえばたばたする師走だからそんな悠長に暮らせるかどうか自信がないけれど。
私は物持ちが結構よくて、洋服も15年以上持っている物がたくさんあります。
友達とかお店の人にびっくりされる。
体型がそんなにかわらないのと、(とはいえ、すごく太った時期もあるし、
すごく痩せた時期もあるし、それを経て今は少し痩せ気味)
趣味がほとんど変わらないせいかな、と思いますが、
改めて良く考えるとここ数年は、自分が2割増以上よく見えないと買わないことにしている。
そうすると、はやりとかそう言うの関係なく、いつまでも着ていられるのかもしれない。
どんなに好きでも、想像したよりよく見えなかったら諦めます。
自分がいいと思ってなくて勧められた物を着てみて、
思いがけなく良かったりしたらもちろん買うし、
それを勧めてくれた人のことは信頼してしまう。
もう雑誌を買わなくなって長いし、流行を追うこともなくなり、
街で素敵な人を見かけたり、おしゃれな友人が身につけている物を
参考にさせてもらったりして、それなりに流行を気にしている感じです。
でも、今年はコートを買いました。
でも、これはいっちばん欲しいコートではなく、長く着れそうなベーシックなコートで
好きなブランドの物が半額になっていたからで、2割増ルールは除外です。
トレンチコートとか、そういうものはそんな感じで手元にやってくるような気がします。
私は2年前くらいに、アクアスキュータムのロングの黒のトレンチを買いました。
いつかトレンチコートを買うなら、ベーシックにベージュかなと思っていたけど、
わたしはどうも似合わなくて、胸元がごちゃごちゃするのもあまり似合わない。
毎年試着するけど、毎年しっくり来ないわざわざ大枚をはたいてお買い物するアイテムではないと思っていました。
そんなときに黒でスタンドカラーという思ってたのとは全く違う物に出会って、
これがベストって訳じゃないけど、これ以上に似合うアクアスキュータムのトレンチコートはないだろうなあと思って、思い切ってお買い物しました。
1年目は完全に着られていて着心地が今一よくなくて後悔しましたが、
2年目にやっと着慣れてきて、3年目はどこかに出かける時に無意識に手が伸びるコートになりました。
こういう関係もとても好きです。
それにしても11月も終わりかあ。
なんだかさびしい。
本当に夢のようなひと月でした。
台湾にいって、チクニ兄さんにも会えて、念願のライトを手に入れ、
台湾の写真でプチ個展をして、ベロニカのワークショップを受けて、
新しい出会いがあって、15年来の憧れの方に出会えて、、、、
本当に1ヶ月の出来事かなって感じです。
まだ余韻でぼんやりしています。
でもそれと同時にわたしは来年の目標をまだはっきりとではないけれど、でも大体の形で想像しています。
去年の個展でわたしの夢は叶ってしまって、どうしようと思っていましたが、
夢は夢として叶ったけれど、一番の喜びはわたしの想像していたところではない部分にあり、
それは少し落胆もしたけれど、それこそが自分の良さなのだと気づきました。
だから来年は、もっと違う、でも同じ何かをしたいなあ。
そんな風に思っています。