過去の写真

過去の写真を振り返るのは、ちょっと苦しい。
作品(?)として撮った物はまだいいけれど、日常の記録を見直すのは
なんともいたたまれない気持ちになるので苦手です。
だからあまり見ないようにしている。こんなに撮っているのに。
いたたまれない気持ち、というのは、そのときに戻ってどうにかしてあげたくなるから。
これは、わたしが小説を全部最後まで読んでしまって、結末を知ってから
安心してゆっくり読み直すのと似ているかも知れません。
毎日は毎日の続きだったのに、気がつけばもう戻る事ができない
遠いところに来てしまっている事を知るのもいやなんだろうな。
昨日だったら戻れる気がする。
先週だって取り戻せる気がする。
でも、3ヶ月前、半年前、1年前、2年前、3年前、、、
昨日だって本当は取り戻せないけど、3年前は圧倒的に取り戻せない。
なので、写真を全部振り返るような事は、タフなときじゃないとしないけれど、
(カレンダーの写真は、もともととってちょっとしたときに細かくフラッグをつけているし、
目星がついているし、iPhoneの写真は最近は使わないから、全部は見直していないのです)
昨日は、愛しの先生のために3年半続けているお稽古の風景の写真をまとめようと思って
勇気を出して3年半分のフォトストリームを見返してしまいました。
それは2012年の1月から始まって、わたしはまだ大阪に住んでいました。
神戸に帰ってこないと行けない事が決まっていて、ちょっと憂鬱な気分で、
そんなとき、たまたま、ずっと行きたいと思っていたお茶の教室に、
たまたま、IGで友達になった人が通っていて、連絡したらすぐに予約してくれて、
行ってみたら、たまたま、そこは実家のすぐ近くで、
その教室があまりにも素晴らしかったから、わたしは前向きな気持ちで神戸に帰ってくる事ができたのです。
そんなことを3年半分振り返りました。
いまいろいろ締め切りに追われているから、ひとまずいくつか原稿を仕上げてから、、、、
巡って巡って、戻って進んで、繰り返して、螺旋階段を上っていくような
そんな様子を見るような気持ちでした。
途中で、ああそこは危ないよ、とか、もうちょっと頑張ってね、とか、
まるでドラマか映画を見るようにハラハラしながら。
登場人物もほぼ同じメンバーが繰り返し、いろんな姿ででてくる。
それもとっても嬉しかったし、なんて自分は恵まれているんだろうと思った。
家族にも優しくしてもらって、友達にも優しくしてもらって、
どんどん世界が広がって、会いたい人に会えて。
タイにはかわいい弟ができて、途中から写真の1/3くらいタイからの写真になってる。
去年は猫の友達が満載でした。
変わらない事も、変わってしまう事も、写っていました。
写真っていいなあ。
そんな気持ちを新たに、10月を目指してもう少し頑張ります。