tea for myself

中国茶との出会いはもう15年くらい前。
姉がお茶の先生を頼って台湾に留学していたので遊びにいく度、
茶藝館に預けられていて(そんな年でもなかったんだけど)
そこでお茶をたんまりといただいていたのがお茶との出会いです。
台湾烏龍茶が一番!
うちのお茶が一番!な先生だったから、わたしは他の茶藝館にいくこともなく、
ほかの烏龍茶も中国茶を飲むこともなく、いわば純粋培養されました。
今思えば、子供の頃からなんとなくしんどいことが多くて、
それが普通なような気もしていたのですが、
だるかったり、頭がもやもやしたりすることが結構あり、
大学生のときもそうでした。
中国茶を飲むと、そのもやもやがすーっと晴れていくような感覚があって、
(実際に頭も目も気持ちもすっきりします)
先生の優しさとともにお茶に救われた感覚があるのはそのせいだと思う。
それから何年かたって、    何回も何人もから勧めてもらっていた中国茶の先生に出会うことができました。
それも、本当にすぐそばにいらした驚きの出会いでした。
もう丸4年。
ますますお茶は私にとって大切な存在です。
お茶を通して、先生を通して、お稽古を通して、友達とともに、ひとりで、みんなで
知ったこと、学んだことがたくさんです。
私の先生は可憐で美しいのに、本当に気骨に溢れた求道家。
先生がいてくれるから、新しい一歩をいつも楽しんで踏み出すことができるような気がします。
お茶習ってなにになるかなあ、とお稽古を始めるかどうか悩んでいた自分を思い出すたび
穴に入りたくなるし、そんな自分がちょっと面白い気すらします。
今年は新しく何かを作るのではなく、私が今まで手にしてきたものを
通過してきたつもりのことを、もう一度さらに丁寧に、今の自分で向き合って作っていきたい。
そんな気持ちもこめて、部屋の一角を改めてお茶のための場所にしました。
改めて、というのは、この部屋に住む時にここはお茶を楽しむための部屋にしよう、と
思ったからなのですが、改めて改めて。
お稽古を始めて、見立ての楽しさに目覚めて集めてきたわたしのお茶道具も
やっと一通りそろい、憧れだった茶箱もタイミングよくカスタムオーダーさせてもらい、
一昨年一目惚れした湯冷ましも手元にやってきて、
母が持っていたお道具や、大学生のころに細々と買っておいていたお道具も
部屋に運んで、立派な?お茶コーナーが出来上がりました。