インフルエンザ

生まれて初めてインフルエンザにかかりました。
後から知ったのですが、大阪と沖縄にインフルエンザ警報が。。。。
そこを行き来したんだから、まあ仕方ない。
帰宅するなり咳が出始め、翌日は普通、翌々日の昼頃にえらい背中が痛くて
しんどい、、、と思って熱を測ったら39度!39度!??
てっきり体温計が壊れたかと思ったけど、どうも違う様子。
奇しくも、仕事場近くの自室にその日の夜から帰ろうとした日の出来事でした。
結果、インフルエンザで、そのまま自室に隔離。
退院してから、まれに部屋に泊まる事はあってもなかなか自室に戻れず
タイミングを伺っていたのだけど、沖縄から帰ってきたのを機に!と
企んでいましたが、まさかこんな形で。
あまり熱を出した事がないので、こんな高熱は初めて。
最初の2日のことをあまり良く覚えていないくらい、とにかく寝て寝て寝て、、、
こんなによく眠れるよなあ、と我ながら驚きました。
月火水をほぼベッドで過ごし、木は少し起き上がってあれやこれ、金曜日は
予備日?のような感じでお洗濯したり掃除したり、散歩したり。
ただ、寝過ぎたり、しんどいときとか、大丈夫かな、と起き上がると
やっぱりしんどかったり、気持ち悪くてだめだったりすることがある。
昔から、そのだめだったとき、がすごく嫌いで、少し怖い。
おまけにこの間の手術のあとのことがトラウマになっていて、
果たして元気に起き上がれるのか、、、、と不安にかられました。
大丈夫だってわかってるんだけどね。。。
不思議な物で、いつが何曜日で今日がいつなのかよくわからないくらい
眠りこけたからか、すっかり他者から隔離されていたからか、
暇を持て余して沖縄の写真集を作ったりして過ごし、
やっと散歩に出かけたとき、今はいつの続きなんだろう、、と
変な感覚に陥りました。
もともと今住んでいる町は、中高生の多感な頃に一番親しんだ町。
改めて散歩するとその頃の事を思い出さずにはいられません。
そんな遠い昔の自分と、大学を卒業してこっちに戻ってきたときの自分と、
11年前とにかくなんだもいいから次に進まないと、と思ったときの自分と、
去年の8月、この部屋を後にしたときの自分と、単にふらふらになって
部屋にはいってきた月曜日の自分と、どの続きなんだろうと、と変な気持ちになりました。
つきものが落ちたみたいにすっきりしたというかなんというか。
この半年間、できないことがたくさんのなか、徐々に元気になってきて
見た目には健康になり、実際前より健康そうにすら見えるのだけど、
でも体がどうも思うようにならないままで、ひたすらその事に耐えて過ごしてきました。
つらい、とか、いやだ、といったところでどうになるものでなし、
口に出すと本当になってしまうのがいやで、とにかく暢気に過ごしてきましたが
まあ、実際はだいぶ気持ちは疲れてきていたし、先が見えなくて苦しかった。
体のことも、気持ちも、仕事も、家族もなにもうまく行っていなくて
そろそろ限界だなあと思っていたような気もします。
良くなる、元気になる、元に戻る、は同じようで
じつは元気になっても元には戻っていなくて、そこにはたかーい壁がある。
と、個展が終わった後に気づいたのです。
元気にはなったけど、元には戻っていない。
経過は良好といわれても、実際には生活に制限がかかる不調があって、
その原因もよくわからない。
なかでも気合いで物事が何とかなると思ってる父からの毎日のプレッシャーは相当で
心配してくれてるのはわかるけれど、いちばんのストレスにすらなっていました。
どこかに行きたい気持ちと、自分の部屋に戻りたい気持ちが募ってきて
どうにも我慢できなくなって、思い立って旅に出よう!と決めたのです。
年が明けて、自分なりに不調の予防策や改善方法がついにわかり、
見切り発車だった沖縄旅行にも間に合い、すばらしい時間が過ごせました。
で、今に至る、、、
なんだか途中で何をかいてるのかわからなくなってきましたが、
このまま行こう。
ひとりで、しらないところに、飛行機に乗り、レンタカーをして旅をする、
なんて、実は不安で不安で仕方なかった。
体の調子はたぶん大丈夫だろうけど、なんせ過保護に過ごさせてもらっているので
ここのところひとりでテリトリーを出たり、ひとりで決める事が極端に減っているのです。
でも、いらない心配だったようで、かつて車で生活していた頃と同じような大きさの
車を手にしたとたん、自分のスイッチが変わったように感じました。
ああ、大丈夫!
そして会いたかった人に会いにゆき、とってもいい時間を過ごし、
きっとすこし似ている2歳半のかわいい男の子にいやされ、
そして、何度も、一生忘れないであろう景色を目にしました。
これはたぶん、病気にならなかったら出会えなかった景色。
明るくて輝いていて暖かくて静かで、かみさま、というものがいるなら
こんな場所で、そしていまここにそんなものがいてくれているんだな、と
言葉にするとなんとも陳腐になるのですがそうとしか言えない瞬間がありました。
大きな木、透明な海。
生きててよかったわー、と思わず友達に叫んでたくらい。
そんな感動の旅からかえってきて、すぐ仕事か、、、と思った矢先のインフルエンザ。
たぶんインフルエンザ込みの旅だったような気がします。
なんだか体も心もやたらすっきりしているし、自分の部屋での生活は取り戻せたし、
家族ともうまくやっていける。
仕事もそろそろちゃんとしたい。
そしてちょっと依存しすぎていたことからも少し距離がとれそう。
長くなりましたが、そんな感じです。
わたしはすぐに忘れてしまうから書いておかないと、、、
個人的な日記でごめんなさい。
沖縄の写真は、これまでにないくらい一生懸命撮ったので、
ゆっくりのせていきます。よかったら見て下さい。